来年2025年のカレンダーが届きはじめましたよ!もうそんな季節かと思ったり、もう2025年なんて未来的な西暦なのかとちょっと驚いたりしながら「芹沢銈介・型染カレンダー(卓上版)」が届いています。
染色工芸家・芹沢銈介(人間国宝)の図案を用いたカレンダーの来年2025年版は、1947年(昭和22年)の復刻版になりまして、芹沢さんの型染カレンダーの制作初期のカレンダーです。全体的に色使いが明るく繊細なデザインで、数字やアルファベットなどの文字のデザイン性が高く、見どころいっぱいの12枚セットのカレンダーです。
芹沢銈介卓上カレンダーは、和紙への型染で作られる「芹沢銈介型染カレンダー」を縮小して印刷によって作られたものです。
小さな卓上カレンダーには芹沢さんが感じた美しさや色彩豊かな四季折々の景色が表現されていて、季節の移ろいをご自身の温かな記憶と織り交ぜながら楽しめるかと思います。
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2006年のオープン以来、毎年ご紹介させていただいておりました芹沢銈介カレンダーは、来年の2025年版にて終了となります。
1946年(昭和21年)に初版が発刊されて以来1984年(昭和59年)までの38年間、毎年作られていた芹沢銈介カレンダー。芹沢銈介さんが亡くなられてからは40年間、桂樹舎(芹沢銈介型染カレンダー頒布会)さんにて復刻版を制作されていましたが、復刻も一巡し、監修をしておられた故・芹沢長介さんの「復刻の復刻は制作しない」というお約束のもと、来年2025年版が最後の制作となりました。
制作は終了となりますが、芹沢銈介さんの愛情あふれる眼差しで描かれた、身近な普遍的美しさや温かな着眼点、また色彩感覚やデザイン感覚、そして豊かで自由な発想や遊び心などは、現在活躍する国内外のアーティストや更に未来のアーティストが生み出す作品の中に、ずっと息づいてゆくことでしょう。
open 11:00-18:00
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